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いまさら『次元大介の墓標』にしびれる(アニメ感想)

  格好良くてしびれた、その一言に尽きる。

ルパン三世は好きだがファンかと言われれば 

 僕が初めて見たルパン三世の作品は『カリオストロの城』だ。あれは凄く好きで何度も見ている。他、ルパン三世シリーズで見たことがあるのはTVスペシャルの作品を数作と昨年放送されたTV第4シリーズ、それに『峰不二子という女』を少々といったところ。熱心なルパン三世のファンというわけではない。では何故、2014年に発表された『次元大介の墓標』をいまさら見ることになったのか。キッカケは何か映画を見ようと思いなにか面白いものがないかと調べていたところ、偶々この作品のことを思い出したのだ。当時、『次元大介の墓標』の事自体は知っていたものの何故か見るのはスルーしていた。理由は今となってはわからない。多分、劇場公開の時期を逃して見れなかったとか、そんなところだろう。そういうわけで今回、二年越しに『次元大介の墓標を』見ることとなった。

次元がとにかく格好良い

 いや、ルパンも格好良い。両方格好良いのだ。TVスペシャルやカリオストロの城では格好良さよりコメディ色が強く、正直なところルパンと次元に格好良さを見出したことは殆どなかった。しかし、本作はコメディ色は潜められており男の渋さ、ダンディズムやロマン色が強い作りになっている。ラスト付近の次元とルパンのセリフ一つ一つがしびれるほど格好良い。特に次元が今作の敵と早打ち勝負をし、その後に告げるセリフが良い。

「俺に言わせりゃロマンがねえな」

 何がどうロマンがないのか。それは是非本作を見て確認していただきたい。僕は次元の言うところのロマン、矜持がすごくよく分かって「そうそう男には時として譲れないものがあんだよな!」と思いました。あー、書いていてまた見たくなってきた。

この路線は続けてもらいたい

 いつものTVスペシャルのご家族でも安心して見られるルパン三世も決して悪くない。けれども、『次元大介の墓標』のような大人向け作品も継続して続けてもらいたいな、というのが本作を見た上での希望です。と思っていたら、2017年には五ェ門を主役に据えた『血煙の石川五ェ門』が公開されるとのこと。これは楽しみ。今から公開が待ち遠しいな。

 

LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標 オリジナルサウンドトラック

LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標 オリジナルサウンドトラック

 

  音楽もすばらでした。